ヤマハ ボルト Cスペック試乗記
先日ですが、近所の友人が乗っているバイク、ヤマハ ボルト Cスペックに試乗させてもらいました。 2-3年前に友人がこのバイクを買ったのを知っていましたが、その頃はあまりヤマハのボルトシリーズには興味がありませんでした。
しかし、最近次期愛車選定でクルーザーモデルに試乗する機会が多いので、このヤマハ ボルトにも試乗してみたいなあ…、しかしYSPに行ったり予約するのがメンドイ…。 そうだ!友達がボルトのCスペックに乗っていたので、借りて乗ってみよう!という事で、今回ちょうど会う機会があったので借りてみました。
友人からは1時間程借りる約束をしたので、近所のチョイ乗りコースで乗り回します。 まず、友人所有のボルト Cスペックの写真がこちら。 車体色は綺麗なブルーです。

友人のカスタムで、リヤキャリアと振り分けのバッグがついています。 ヤマハの公式の車両写真がこちらです。

ヤマハのボルト Cスペックですが、CスペックのCはCafeのCです。 通常のボルトとは違い、カフェレーサースタイルで、ハンドルはセパレートハンドル(通称セパハン)がついています。 エンジンはノーマルボルトやボルト Rスペックと共通です。
エンジンは、941cc空冷60度Vツインエンジン。 出力が52馬力で、車重が251kgです。 またがった感じは、なんとも不思議なポジションです。 一応ノーマルのボルトよりもステップはバックステップになっているようですが、足を下ろした所にちょうどステップがある感じで、交差点の信号待ちの時は戸惑いました。 軽い前傾姿勢で乗るクルーザーなんですが、新鮮味がありますね。
ボルト最大の特徴である空冷60度Vツインですが、味のある良いエンジンです。 排気音と吸気音が走行中絶妙な音量で聞こえてきます。そして、クルーザーには欠かせない鼓動感の演出もあり、乗っていて楽しい!と思わせる、非常に心地よいエンジンです。 ポジション的にはカフェレーサースタイルですが、これでギンギンに飛ばす気分にはとてもなりません。 ヤマハ ボルトは一般道をゆっくりと流して走ってこそ楽しいエンジンでした。
エンジンの排熱が凄いようですが、11月末の寒い時期に試乗したため、あまりその辺りは感じませんでした。 空冷の950ccエンジンなので、夏は結構熱いでしょうね。
クラッチも軽く、NC700Xと同じ程度でした。 クラッチ操作はその軽さも有り、全く苦にはならなかったですね。 これも長距離ツーリングでもとても良いポイントだと思います。
足回りは、サスペンションダンピングが効いていて、かなり乗り心地は良いです。 フロント、リヤ共にストローク量もそれなりで、荒れた路面でもそこそこ走れる良いサスペンションでした。
ボルトの乗り心地に関して比較すると、10年前に試乗したハーレーのスポーツスター883アイアンや、従兄弟のハーレーのスポーツスター XL1200CXロードスターよりも、格段に乗り心地は良いですね。 夏に試乗したホンダのレブル1100も乗り心地は良かったですが、ボルトもレブルと同程度の乗り心地でした。
特にボルトCスペックのシートが良かったですね。 ノーマルボルトの形状とは違い、ボルト Cスペックのシートはガンファイター形状なのですが、恐らくノーマルボルトのシートよりもウレタンが厚いと思います。 そのボルト Cスペックのシートの乗り心地も非常に快適でした。

ここからは、ボルト Cスペックでワインディングロードを走った時のインプレです。
八ヶ岳高原ラインに走りに行ったのですが、ボルト Cスペックの操舵性は、自分がより意識して操作する感覚で面白かったですね。 普段フロント17インチに乗っているので、フロント19インチのクルーザータイプは自分で積極的にモーションを掛けないと曲がらない感じです。 ですが、そこがまた面白い!
NC700Xのような、一般的なフロント17インチのコーナリングでは、コーナーでは目線を行く方向に持っていけば自然に曲がり始める感じです。 しかし、ボルトのフロント19インチクルーザータイプだと、コーナー手前でブレーキングして荷重をフロントに移し、一拍待ってから曲がり始める感じです。
ボルト Cスペックですが、自分が積極的に荷重移動を意識しないと曲がれません。 その点が、バイクと対話できる感覚を持てるポイントだと思います。 普段一般的なロードタイプの前後17インチのバイクを乗っている自分にとって、とても新鮮でした。
車重も250キロと重いので、よっこらせ!という感じですが、その重たさもまた良い味になっています。車重からくる慣性モーメントも大きく、車体構成もローアンドロングなので、よりピッチングの動きを考えて、車体の荷重移動を意識せざるを得ない所がありますね。
去年に違う友人のスズキ V-strom650XTを試乗させてもらった時、同じフロント19インチでしたが、フロント19インチという事はあまり意識しなくても運転できました。 なので、ボルト Cスペックの運動性は、フロント19インチの特性ということだけではなく、フロント19インチ+ローアンドロングの車体(軸間距離:1570mm)+251キロの車体という構成の運動特性だと思います。
ボルト Cスペックですが、バンク角も浅く、すぐにステップを擦ってしまいます。 しかし、このバイクはコーナーをギンギンに攻めるバイクではないので、ステップをすぐに擦るのは自分的にはマイナスではありません。 バイクと自分で対話しながら、のんびりワインディングを走って楽しみを感じるバイクだと思います。
エンジンも52馬力と非力なようですが、実用的なスピード域では全く不足は無いと感じました。 トルクフルなエンジンで、鼓動感を感じながら走るバイクです。 160キロ以上にまで加速するような場面では非力さを感じるかもしれませんが、40~60キロぐらいの加速はトルクフルな味付けのエンジンで、結構ダッシュが速いと思いました。
ちょっと気になったのが、時速60キロ辺りでハンドルから手を離すと、ブルブル震え始めます。 「ヤマハ ボルト シミー現象」でググってみると、動画を始め、沢山事例が出てきます。 これがちょっとマイナスポイントですかね。 ハンドルから手を離すとすぐに震え始めるので、ハンドルから手を離すことができません。
ちょっと上着の袖口が気になったりしても、ハンドルから手を離すとハンドルがブレだすシミー現象が起きるので、そのあたりはおっかなかったです。
総合的にインプレをまとめると、のんびりと流すのに本当に味わいのあるよいバイクだったと思います。 正直ボルト Cスペックのセパハンは好きな乗車ポジションではないですが、通常のポジションのボルトにも乗ってみたいですね。
とにかく空冷941ccVツインエンジンの味付けが秀逸です。 スタイリングもヤマハらしく、美しい作りになっていて、所有する楽しみも得られそうですね。 エンジンの造形や、車体デザインもヤマハらしく、そつなく作ってます。 とにかくのんびりと乗って楽しいエンジンで、バイクと対話しながらツーリングするのに持ってこいかなと思いました。
ハンドルが震えるシミー現象が、本当に惜しい! 恐らくノーマルタイヤのミシュランコマンダーを履いてましたが、このシミー現象はタイヤを取り替えたりすると治るのかな? このシミー現象のお陰で、ボルトは購入する気持ちが薄れてしまいましたが、ハンドルから手を離すとブレるシミー現象さえなければ、ボルトはとても良いなあと思います。
山梨ー長野 紅葉狩りツーリング
11月3日の祝日ですが、気持ちの良い晴天が朝から広がっていたため、急遽愛車NC700Xを引っ張り出してショートツーリングへ出かけてきました。
前回のビーナスラインツーリングのブログタイトルが「信州走り納め」にしましたが、走り納めになっていませんでした。 ゴメンナサイ(笑)。
当日は朝9時に出発しています。 服装は秋装備で、薄いジャケットの下に薄手のフリースとダウンを着込み、パンツはユニクロの防風ジーンズと秋仕様のグローブで出発しました。
まず最初は紅葉真っ盛りの、山梨県北杜市の塩川ダムを目指します。 途中の綺麗な紅葉スポットの橋の上。 こちらの橋ですが「紅葉橋」という名称がついています。

ご覧の通り、見事な紅葉が見られました。 次に塩川ダムの駐車場に入ります。 こちらもこんな紅葉が見られました。

緑、赤、黄色と、それぞれの色がパッチワークのようになっていて、非常に綺麗な紅葉を見ることができました。 最近ではもう慣れてしまいましたが、山梨に引っ越してきた15年前の当時は、このどこに行っても見事な紅葉が見られる土地に、そりゃー感動したもんです。
塩川ダムからは信州峠を超え、お隣の長野県にある川上村へ。 信州峠を超えると、ほぼ紅葉は終わっている感じです。

川上村から141号線へ向かいます。 今日も見事な八ヶ岳でした。 秋晴れの青空と、うっすら冠雪した八ヶ岳がとても美しかったです。

141号線に出て、そこから何処に行こうか、それとも帰ろうかと悩んだのですが、この晴天ならと、長野県小諸市のチェリーパークラインを次の目的地にしました。
141号線を北上し、中部横断自動車道の無料区間である八千穂高原ICで高速に入ります。 八千穂高原ICー佐久北ICまでは無料なので、佐久の市街地の信号によるストップアンドゴーを避けられるので便利です。
佐久北ICからは、アサマ2000スキー場(高峰高原)を目指します。 先日も来ていたので、ナビは見ずにスイスイと行けました。 観光の車が多いのと、路面温度が低くなっていること、それに落ち葉が多かったので、チェリーパークラインの峠道はそこそこのペースでマージンを取りつつヒルクライムを楽しみました。
チェリーパークラインからの景色がこちら。 この景色ですが、何度見ても見応えがある素晴らしい景色です。 ワインディングも凄くよいリズムで楽しいので、バイク乗りの方にはおすすめします。 (くれぐれもワインディングでは無理は禁物です)

残念ながら、山周辺では雲が広がってしまいましたが、それでも小諸から佐久方面の景色がきれいに見えました。

恐らくこの辺りで気温10度くらいだったと思います。 この辺りだけであれば、冬装備の方が良かったですね。 曇って日光が陰るとかなり寒く感じたので、グリップヒーターのスイッチをたまらず入れました。 もうすぐ冬がやってきます。
この時点で12時前でした。 帰りは昼ごはんにマクドナルドで休憩し、昼ごはんを食べた後に、同じ道を通って帰りました。
帰りに近くのガソリンスタンドでガソリンを入れました。 走行距離 201km/ガス補給5.58L=燃費は36.02km/Lの好成績でした。 この晩秋に及んで36.02km/Lが出るとは、NC700X凄いです。
本日の走行距離 201km 本日までのODO 74,182km 燃費36.02km/L
リターンライダー14周年を迎えました
2007年11月3日に、前愛車のスズキDjebel250XCを納車してリターンライダーとなっています。 個人的な事柄で大変恐縮ではありますが、11月3日は私のリターンライダー記念日?なんですね(笑)。 2021年11月3日で、リターンライダー14周年を迎えました。
当ブログ記事の記念すべき1本目に書いた記事「そして俺は風になった」(←中年ポエマ~かっ!ってツッコミを自ら入れたくなるタイトルです(笑))
http://kbtkmc.blog44.fc2.com/blog-entry-1.html
当時何故オフ車のジェベル250XCを買ったかというと、ずっと前に同い年の従兄弟がヤマハのTT250R Raidを買って見せてくれた時に、ちょっとだけ借りて乗った事がありました。 その時自分はバイクは降りていたのですが、従兄弟のTT250R Raidを乗った時に「やっぱりバイクって楽しいな」と再認識したのが大きかったですね。 なのでTT250R Raidと同じラリールックの、スズキ ジェベル250XCに目をつけました。
私がジェベル250XCを新車で買った時ですが、もう生産中止が決まっていました。 当時はまだ新車が購入できたので、生産中止前の油冷エンジン+キャブ最終型のジェベル250XCを新車で購入しました。 後、私は伸長185cmで背が高く、車体の大きいオフ車であれば、体と車格が釣り合うかなと思ったのもあります。
スズキのジェベル250XCを新車で購入し、ほぼ初めてツーリングした時の写真がこちらです。 購入したままの状態でドノーマルです。 確かこの時は11月中旬で、当時務めていた会社を半休して軽井沢へ行く途中に写した写真だったのを覚えています。 (場所は八ヶ岳高原大橋)
この辺りの気持ちを思い出すと、本当にバイクに乗るだけで楽しかったですね~。

ジェベル250XCは4年ちょっと乗りました、そしてこちらが2012年に乗り換えた初大型バイクのホンダNC700Xの写真。 納車日は2012年4月5日。 ドノーマルの写真です。

こちらが今年の7月17日に走った、志賀草津高原ルートでの写真。

スズキ ジェベル250XCには4年4ヶ月で5.1万キロ乗り、乗り換えたホンダ NC700Xでの走行距離は、現時点9年6ヶ月で約7.4万キロを走ってます。 14年間で、合計13.5万キロもバイクに乗ってるんですね。 数字では平均年間走行距離1万キロ弱ですが、最近はめっきり乗っている距離も減って、年間5千キロ以下になっています。
2022年4月で、愛車のホンダNC700Xが購入10周年になります。 相変わらず、気軽にぶらっと思いついたら出かけることができますし、乗り出せば黙々と走ってくれる頼もしい相棒です。 NC700Xは、すごい動力性能や、最新の電子制御は持ち合わせていませんが、気軽に乗り出せて、好きなときに行きたいところに行けて、燃費も良く、故障も心配なく、淡々と走ってくれる最高の相棒です。
少々飽きも来てはいますが、自分の初めて新車購入した大型バイクなので愛着もありますし、自分は同じバイクをトコトン乗って、バイクと一緒に時間を重ねるのが性に合っているんだなと思います。 (頻繁に乗り換えられる人は、それはそれで素直に羨ましいですけど(笑))
2台乗り継いで13万キロ以上乗っていますが、バイクに乗ることは飽きないですね。 最近はめっきり1泊以上のロングツーリングもしていないですし、富士山方面か長野方面のほぼ決まった所しか走っていないですが、その時々でも景色が違いますし、同じ道を走っていても毎回感じる事が違うので、飽きることがありません。
38歳でバイクにリターンし、現在52歳になってしまいましたが、体力や視力等、体の機能の衰えも少々感じてきてはいます。 幸いバイクにリターンしてから、事故や転倒も無いですね。 (それぞれジェベルとNCで、フルバンク停車(立ちごけ)は一回づつ有りますが…(笑))。 今後も安全運転に気をつけて、バイクライフを楽しんでいきたいと思います。
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Author:コバタケ
ホンダNC700Xからレブル1100T DCTに乗り替えた中年ライダーです。Season2は気ままに更新しますので、よろしくお願いします。
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